こんにちは、編集者の渡辺です。今回はキャリアプランについてお話ししたいと思います。
キャリアプランについては、考える年代や業種によって異なることが多いと思いますが、本記事では30歳になる前に、IT業界でどのようなキャリアアップが必要なのかを考えていきたいと思います。
転職エージェントをやっている中で、エンジニアなどの技術者からよくある相談
- より上流工程が出来るような立場を目指したいが、なかなかチャンスがない
- より自分にマッチした業界で仕事を楽しみたい
- IT技術を基盤として、企業のコンサルティングに挑戦したい
- 将来の独立に備え、幅広い人脈・スキルを身につけたい
- 今いる業界が縮小傾向のため、より需要の高い産業にシフトチェンジしたい
など、挙げればキリがありませんが、様々な理由でキャリアについて悩んでいる方がおります。
このような際に、まずお話ししているのは、上記①〜⑤まで、転職先の企業を紹介するのは簡単なのですが、必ずしも転職だけがゴールではないということです。
例えば、「①より上流工程が出来るような立場を目指したいが、なかなかチャンスがない」場合に、上流ポジションがないからという理由だけで転職しても、上流をこなせるスキルやコミュニケーション能力が不足していれば、どの企業に行っても任せてもらえない可能性があります。仮に最初は任されても、継続的にポジションを維持するのは難しいでしょう。
仮に最初は任されても、継続的にポジションを維持するのは難しいでしょう。
まずは外部への不満の前に、内部(自分)にはどんな課題があるのかを見返してみよう
より上の業務や新しいスキル、人脈形成に対して、今の取り組みを聞いてみると、「今の業務が忙しくて、取り組めていない」などの回答が非常に多く、自分が思うような業務が出来ていない現実を、外部要因がなんとかしてくれると思っている方が多いのです。
もちろん、転職が一つの方法であり、きっかけではあるとは思いますが、様々な取り組みをしている方と比較して、転職先の面接官はどう見ているでしょうか?もちろん、今の職場に嫌気がさしている方より、意欲的に新たな取り組みをしていて、もっともっとスキルを発揮したいと思っている方を採用するでしょう。「②より自分にマッチした業界で仕事を楽しみたい」と思っている場合、自分が苦なく楽しめるものは何があるのかを考え、それをさらに追求して行くことが仕事を楽しむための新たな取り組みの一歩となるでしょう。
自分が人より秀でている点を考えよう
以前、エンジニアの方で、その方の現在の業務はコーディングだったのですが、必ずプロジェクトに入ると、クライアントの課題からIT導入で改善される効果を細かく確認される方がいました。自身がコーディングしている作業が、どれほどクライアントの課題に貢献しているかを知りたいという理由でした。
このような観点は非常に重要で、これによってもっと課題に即した仕組みが提案できますし、進める上での優先度の付け方も大きく変わってきます。
また、このような点を活かして仕事をしたいのであれば、コンサルティング業界にも応用が聞くため、この方には新たな可能性も選択肢としてお伝えしました。自分が人より秀でている点をさらに伸ばすことで、「③IT技術を基盤として、企業のコンサルティングに挑戦したい」のように新たな業界での挑戦に繋がるかもしれません。
●現在の職場で出来ること、出来ないことを整理しよう
例えば「④将来の独立に備え、幅広い人脈・スキルを身につけたい」のような、人脈やスキルを伸ばしたいのであれば、勉強会や交流会に参加することで補えることも多いはずですので、転職だけが答えではないケースもあります。
「⑤今いる業界が縮小傾向のため、より需要の高い産業にシフトチェンジしたい」場合も同様で、どの産業に行っても活かせる事は何かを考えることが重要です。例えばコミュニケーションスキルやマネジメント能力など、仕事の進め方を伸ばしておけば、他の産業にも活かせることが多いはずです。
本当にやりたいことを考えよう
今までお話ししたような観点を踏まえ、3年後、5年後を見据えてどのようになっていることが望ましいのかを、内部、外部の両面で見て行くことが必要です。
特に、30歳を目前とした場合、次の会社でやって行くことは非常に意味を持ちます。35歳から大きくキャリアを変えて行くことは簡単ではないからです。
転職を考える事は、自分の課題の棚卸しをするいい機会となります。「このままではダメだ」と少しでも考えている方は、まずは将来の自分から逆算して何が必要なのかを考えて見ることをお勧めします。
周りの方の動向も含めて、転職エージェントに話だけして見ることも一つの方法です。
迷っている方は早速アクションを起こし、自分にあったキャリアプランを組み立てていきましょう。