こんにちは、編集者の渡辺です。今回は転職活動時における自身のキャリア棚卸しについて書きたいと思います。
昨今では、どの企業も人手不足で、働く側は売り手市場なんて言われ方をしております。しかし、人材紹介業を営んでいる側からすると、企業が誰でもどんどんと採用しているかというと、全くそうではありません。以前と変わらず、もしくはそれ以上に人選し、採用活動を行なっております。
おそらく背景には、求人サイトが以前に比べて数が多くなり、応募も簡易的に出来ることから、応募総数も全体的に増加していることや、リファラル採用(社員からの紹介制度)など、職務履歴書や1、2回の面接だけでは分かりづらい点を補うため、様々な手法が増えていることに起因しているのではと推察します。
そのため、働く側もしっかりと転職活動においては対策を行い、希望するキャリアアップに向けて進まないといけませんね。そんな取り組みについてご紹介したいと思います。
◯転職活動は効率的に
まず色々な転職希望者の履歴書・職務経歴書を見てきましたが、かなりの確率で「時間をかけていないな」という印象を抱きます。仕事は1日8時間、1年では約1,952時間(休日が120日の場合)、なんと5年で9,760時間とおおよそ1万時間に及びます。
そんなこれからの人生の多くの時間を使うであろう次の会社を選ぶのに、1時間で作った書類で挑むのはなんとも非効率な事です。採用担当からすれば、自社向けにしっかりとカスタマイズしてある書類と、テンプレートのような書類は一目で分かります。
同じ企業を再度受けることは出来ません。受かったはずの書類選考だったのに、、、と後悔しないようにしたいものです。また、試しに行きたくもない企業の面接を受けているくらいであれば、その2,3時間を希望する企業向けに対策をしていた方が絶対的に効率も良いでしょう。
◯今までの経験を棚卸ししよう
それでは、今までの経験をどのように記載していくのか良いでしょうか。社会人3年目で同じプロジェクトを担当していたエンジニアであれば、そこで開発した内容や言語、ツールしか書くことがないという方もいるかもしれませんが、全くそんなことはありません。
日々の業務の中で、以下のようなことは必ず書けると思います。
- 業務の目標に対して、どのような取り組みをしていたか
- チームの中でどんな役回りで、どのようなことに心がけていたか
- 仕事において、どんな成功体験があったか
- 失敗した時に、どのように対処してきたのか
- 転職先が求める業務に対し、どの点に貢献できそうか
などなど、やってきた内容を書くだけでなく、仕事の進め方やコミュニケーションなど、様々な点が自身のアピールポイントになり得ます。
採用担当者も、JAVA 3年以上〜、、、などスキルのみが重要ではないはずです。
立てた目標や置かれた状況において、「どういったアプローチで仕事をするか」などはスキルではなく、経験で知ってもらうことが非常に有効的なのです。
そういった点において、やってきた「内容」だけではなく、仕事への取り組み方や気持ちも含めて、棚卸することが非常に大切です。
◯まとめ
効率的な転職活動は、数多くの企業を受けることではなく、しっかりと対策をすることが、結果的に効率的となります。また、焦ってたまたま受かった会社に入る事で、再度転職をせざるを得ない方も多くいるのも事実です。
自身のキャリアアップに合った企業があれば、その企業の考える事や業務内容に合わせて、どのように経験を活かす事が出来そうかを、棚卸して当てはめていく作業が重要です。