女性エンジニアの転職における不利なポイントと対策について

エンジニアという職種はほとんどが男性のイメージがありますが、近年は女性のエンジニアも増加傾向にあります。

ただ女性エンジニアは、男性に比べて転職がしにくいと言われています。

なぜ女性エンジニアは転職しにくいのか、そして女性エンジニアができる限り有利に転職を進めるための対策を解説します。

女性エンジニアが転職しにくい理由①

女性エンジニアが転職しにくい理由の1つに、“男性との体力面の違い”が挙げられます。

男性よりも女性の方が体力は少ないということは、医学的にも証明されている事実です。

また女性はホルモンバランスの乱れを引き起こすことも多いので、男性よりも体調が悪くなる可能性が高いのです。

エンジニアという業種は、精神力だけでなく体力も求められます。

女性エンジニアも男性と同じく、エンジニアとしてある程度の実績を残し、その実績を資格や役職などの形にしないと転職は難しいでしょう。

また転職が成功した後も、最初の数ヶ月は体力的に辛い時期が続くことが予想されます。

体力面で100%女性エンジニアが不利とは断言できないものの、エンジニアとして活躍すること自体のハードルは、ある程度高くなることが予想されます。

女性エンジニアが転職しにくい理由②

女性エンジニアが転職しにくい理由は他にもあります。

女性エンジニアはどうしても、“結婚”や“出産”といったライフイベントが転職を阻む場合があるのです。

結婚してもエンジニアとして働き続ける女性は増加しているものの、出産となればさすがにこれまで通り働くのは難しくなるでしょう。

転職にはエンジニアとしてのスキルアップが必要ですが、出産となれば体調にも影響が出ますし、産休に入ればエンジニアとしてのブランク期間ができることになります。

いくら女性エンジニアとはいえ、エンジニアとしてのキャリアに穴を空けてしまうというのは、転職を不利にしてしまう1つの要因となるでしょう。

また独身の女性エンジニアでも、“いずれ結婚する”という見られ方をして、なかなかキャリアアップができないというケースが考えられます。

つまり結婚や出産で休養を取ったり、退職したりすることを想定されるため、最初からあまり大きなポジションを任せられにくいのです。

20代後半という年齢は、エンジニアがスキルアップ・キャリアアップをする上で非常に大事な時期です。

ただ女性の結婚適齢期も20代後半と言われているため、企業としては判断が難しく、なかなか女性の転職がうまくいかないという状況を作り出しているのです。

女性エンジニアは転職を有利に進めるためにどうするべきか

女性エンジニアが転職を有利に進めるためには、“結婚や出産で長期休養・退職をする”という女性に対するイメージを変えるというのが1番の方法です。

ただ本人にやる気があっても、実際に結婚や出産で休養・退職をする女性は多いため、なかなか根底からイメージを変えるのは難しいでしょう。

したがって現実的に考えると、社内で普段から“エンジニアとしての覚悟”を口に出して伝えるのが、1番転職を有利に進められる方法だと言えます。

女性エンジニアでも、男性に負けないという意思を強く示していれば、社内で重要なポストに就く可能性も上がるでしょう。

もっと根本的なことを言うと、普段から社内で上司や同僚とコミュニケーションを取り、キャリアアップに意欲的だというイメージを持ってもらうことが大切です。

まとめ

女性エンジニアの転職には不利な点が多いのは確かですが、不利な点とうまく付き合いながら、転職を考える以外に道はありません。

また男性エンジニアの転職は簡単なのかと言うと、決してそんなことはありません。

エンジニアとしての実績と経験がなければ転職は難しいという点で言えば、男女平等の世界です。

決して転職への意欲をなくさなければ、必ず道は開けてきます。