転職を考えるITエンジニアは、いずれ現在在籍している企業に退職意思を伝えなくてはいけません。
ただその退職意思は、新しい企業に内定をもらえるまで伝えるべきではないのです。
転職先が決まる前に退職意思を伝えることによって、ITエンジニアにはどんなデメリットが生じるのでしょうか?
【転職】ITエンジニアが内定をもらう前に退職意思を伝えることによるデメリット①
内定をもらう前に退職意思を伝えるということは、場合によっては転職先が決まらない状態のまま、現在在籍している企業を退職することも考えられます。
簡単に言うと職に就いていない状態なので、その状態で内定をもらえれば、その企業の予定に合せて動きやすくなるというメリットはあります。
ただ面接官は、“転職先が決まっていないにも関わらず退職した”ということを知ると、あまり良い印象を抱かないでしょう。
むしろ“計画性がないITエンジニア”だと思われやすいというデメリットがあります。
また“もし採用しても、急に自分の都合で退職するのではないか”と面接官を不安にしてしまうことも考えられます。
【転職】ITエンジニアが内定をもらう前に退職意思を伝えることによるデメリット②
内定をもらう前に退職意思を伝える場合、“退職するまでの期間”が決定してしまいます。
退職意思を伝えなければ、ある程度自分のペースで転職活動に向けた準備ができるにも関わらず、内定をもらう前に伝えることで自ら制限を設けてしまうことになるのです。
先ほども解説したように、転職先が決まらない状態のまま退職してしまうと、面接で良いアピールがしにくくなります。
したがって退職するまでの期間を安易に決定させるのは、間違った行動なのです。
またITエンジニアの転職活動では、転職先を探すだけでなく“ITエンジニアとしてのキャリアの洗い出し”なども行う必要があります。
退職するまでの期間が短ければ、キャリアの洗い出しにかける時間もほとんどなく、退職後の転職活動がさらに長期化してしまう可能性もあります。
【転職】ITエンジニアが内定をもらう前に退職意思を伝えることによるデメリット③
何度も言うように、内定をもらう前に退職意思を伝えることであってはならないのは、転職先が決まらないまま退職するという状況です。
この状況に陥ると、面接が不利になるだけではなく、気持ちにも焦りが生じてしまいます。
そして何と言っても収入がゼロになるので、長期化してしまうと経済的な負担が大きくなります。
ある程度の貯蓄があり、ゆっくりと資格の勉強をしながら転職活動をするというITエンジニアなら良いかもしれませんが、そこまでの余裕があるITエンジニアは少ないでしょう。
【転職】ITエンジニアが内定をもらう前に退職意思を伝えることによるデメリット④
内定をもらう前に退職意思を伝えてしまうと、現在在籍している企業での仕事の負担が増える場合も考えられます。
一概には言えませんが、もう退職すると分かっているITエンジニアに冷遇をする企業も中にはあります。
退職するからといって仕事の負担を増やされると、ITエンジニアは転職活動になかなか時間を割けなくなります。
もし仕事の負担が増えてしまっても、転職先が決まっていれば“退職するまでの辛抱だ”と割り切りやすくなるでしょう。
まとめ
ITエンジニアは転職を決めても、すぐに退職意思を伝えてはいけないということを覚えておきましょう。
場合によっては、早く退職意思を伝えすぎてしまうことで、自分自身の首を絞めることにもなりかねません。
中には“早めに退職意思を伝えておかないと、引きとめられるかもしれない”と考えるITエンジニアもいるかもしれません。
ただ転職先が決定していれば、その後に退職意思を伝えても、さすがに引き止められることはないでしょう。