金融エンジニアとは、主に銀行の業務システムなどを開発するSE(システムエンジニア)のことを指します。
社会的な責任が重い業種のため、金融エンジニアへの転職には小規模開発、大規模開発の経験両方が重要になります。
そして小規模開発、大規模開発の両方を経験し、金融エンジニアの転職に活かすには、それぞれのメリットやデメリットを把握しておく必要があります。
本記事を読んで、金融エンジニアへの転職に活かしてください。
金融エンジニアへの転職で重要な小規模開発のメリットとは?
小規模開発のメリットは、何と言っても規模が小さいため、比較的スピーディーに対応できるという点です。
相性が良ければ良いほど、さらに効率的に開発が進められます。
また開発における決定権がある程度現場にあり、携わる人数も少ないためコミュニケーションが取りやすい環境を保てます。
つまり小規模開発の経験は、コミュニケーションスキルを身に付けることに繋がりやすいと言えるでしょう。
エンジニアとしての“作業”ではなく、“仕事”をしているという実感も、小規模開発の方が感じやすいと言えます。
金融エンジニアへの転職で重要な小規模開発のデメリットとは?
小規模開発には小規模開発ならではのメリットがありますが、当然デメリットもあります。
小規模開発は携わる人数が少ない分、どうしても個人のスキルに依存しがちになり、特定のエンジニアに負担がかかってしまいます。
また開発の管理もおろそかになる可能性が高いでしょう。
つまり小規模開発には、携わる人数が少ないからこそ生じるメリットとデメリットが混在しているのです。
金融エンジニアへの転職で重要な大規模開発のメリットとは?
では、大規模開発のメリットとは一体何でしょうか?
大規模開発は携わる人数が多いため、それぞれの分野におけるスペシャリストがいる可能性が高くなります。
したがって、特定の人物の負担だけが増えるということは少ないでしょう。
付き合う人の輪も広がります。
また経験が浅いエンジニアでも、作業が限定されることが多い大規模開発には携わりやすいです。
新しい技術に触れる機会も多く、非常に勉強になるでしょう。
さっきも言ったように、大規模開発では周りに多くのスペシャリストがいます。
経験の浅いエンジニアにもしわからないことがあっても、相談・質問しやすい環境だと言えるでしょう。
金融エンジニアへの転職で重要な大規模開発のデメリットとは?
大規模開発には、やはり大人数であることならではのデメリットがあります。
まず携わる人数が非常に多いため、コミュニケーションを図るのは小規模開発に比べて難しくなるでしょう。
また1度チームの雰囲気が悪くなると、人数が多いためなかなか修復が難しくなります。
したがって、常にチーム内で雰囲気作りを意識しておかなくてはいけません。
そして1番のデメリットは、小さなミスが大きなミスに繋がりやすいというところでしょう。
環境レベルでミスを発見したとしても、大規模開発ではなかなか修正が利かないケースも多いです。
ただそういう点もひっくるめて、大規模開発は勉強できることが多いという捉え方もできるでしょう。
まとめ
金融エンジニアへの転職で重要な小規模開発・大規模開発について解説してきました。
経験を積む前に、今回解説したメリット・デメリットを把握しておけば、より効率的にエンジニアとしてスキルアップできるでしょう。
“小規模開発・大規模開発の経験の両方がある”というだけでは、金融エンジニアに転職するにあたって大したアピールにはなりません。
どういう意識で経験してきたのか、またそれぞれの開発でどのようなことを学んだのかをアピールすることが、金融エンジニアへの転職の1番の近道でしょう。