エンジニアとして働いている方はご存知だと思いますが、IT業界は女性の比率が非常に少なくなっています。特に顕著なのがシステム開発の現場で、全体の一割もいれば女性の多い職場だと感じるほどです。
しかし、エンジニアの仕事をしていると「意外に女性の方が向いているのでは?」と思うことも少なくありません。そこで今回の記事では女性がエンジニアに向いてる理由とそのメリットを考えていきたいと思います。
エンジニアに女性が向いている理由
システム開発の多くはチームでプロジェクトを進めていきます。仕事の分担や情報の共有において、チーム内のコミュニケーションが必要不可欠です。女性は相手のことを考えて会話できる方が多く、コミュニケーション力が優れていると感じます。活発なコミュニケーションは、チーム内の雰囲気を良くして会話を円滑にします。システム開発の疑問や問題を表面化しやすくなり、早めに解決策を講じられます。
また、システム開発においては問題を見つけるために様々な視点が必要です。プログラムが正確に動くだけでなく、目に優しいデザインかどうか、動きが分かりやすいかなど、ユーザーの目線を考えなければなりません。問題点の発見に関して、男性だけのチームでは見つけにくいことがあります。女性ならではの視点を加えることで、システムをより多方面から捉えることが可能となります。
他の職業と比べてエンジニアを選ぶメリット
女性が職業としてエンジニアを選ぶ際には、他の職業と比べてメリットも多く見受けられます。特に強く感じるメリットは次の三つです。
- 男女関係なく評価してもらえる
- 将来的に好きな場所で仕事ができる
- 職場に自由な雰囲気がある
日本の仕事環境においては、男性を優遇する風潮が確実にあります。例えば、平均年収に関しては倍近い差がありますし、企業の役員においても女性の比率は圧倒的に低くなっています。しかし、エンジニアには絶対的な評価基準として、プログラミングスキルがあります。女性エンジニアにおいても、能力があれば男女の偏見を超えて評価してもらうことも可能です。
将来的に結婚して子供が生まれた際にも、エンジニアにはメリットがあります。エンジニアはリモートワークが可能なため、好きな場所で仕事ができるからです。フリーランスとして依頼を請け負い、時間を決める働き方も可能です。時間や場所を問わず、臨機応変な働き方に対応しやすい職種と言えます。
エンジニアの職場と言うのは、他の職業と比べて自由な雰囲気があります。仕事中にお菓子を食べる、少し雑談するといった行為はもちろん、休憩する時間を自由に決められ、音楽を聴きながら仕事ができる職場もあります。また、ファッションに関しても比較的自由で、ネイルやアクセサリーなどは全く問題にならない企業もあります。
スキルを身に付ければ転職や復帰が可能
日本の職場環境で女性が敬遠される理由として、出産や子育てがあります。本来は国が制度を作り、平等な職場環境を作っていくべきなのですが、現状としては実現していません。
ただIT業界は、出産や子育てといった個人的な事情を考えてくれる企業が比較的多いと感じています。仕事がプロジェクト単位で進むため、長期的な調整がしやすい事情もあるでしょう。
そしてエンジニアは、たとえ仕事を辞めることになったとしても、スキルを身に付けていれば転職や仕事復帰をしやすい職業です。IT業界は常に人手不足なので、求人も数多くあります。
まとめ
エンジニアに女性が少ない理由として、コンピュータは女性に向いていないという社会的な思い込みがあるのではと感じています。エンジニアへの就職が多い大学の情報学科でも女性比率が少ないからです。
日本では2020年からプログラミング教育が必修化され、エンジニアに興味を持つ子供が増えるかもしれません。女性エンジニアが職場に増えて、上司や社長となり活躍する社会を願っています。