地方に住むITエンジニアが最新技術を身に付けるためには?

地方に住むITエンジニアが最新技術を身に付けるためには?

日本のIT企業の多くは東京にあり、仕事の案件も東京に集中しています。地方におけるITの仕事はメーカー系のシステム開発が多く、最新技術を利用したWeb系システム開発の案件は少ないのが現状です。

では、地方在住のエンジニアがITの最新技術を身に付けていくためには、どうすればよいのでしょうか。今回の記事では地方に住むエンジニアに向けて、以下の内容を解説していきます。

  • 最新技術の習得における東京と地方の比較
  • ITエンジニアが最新技術を学ぶ環境
  • 地方在住で最新技術を活かす方法

ITの最新技術を学ぶには東京が最適

現代ではインターネットが発達しており、最新技術の情報把握や技術習得は地方でも可能です。しかし、独学による勉強と実際にシステム開発に携わり習得するスキルでは、その技術力に大きな差があります。

例えば、東京ではAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)、RPA(ロボットによる業務自動化)など、最新技術を活かした業務を主力とするベンチャー企業が多く見られます。しかし、地方のIT企業ではメーカー系の子会社を中心としたSIerのプロジェクトが多く、ITの最新技術を学びたいエンジニアには物足りない環境です。

そのため、最新技術を学びながら仕事をしていきたいと考えるエンジニアは東京へ集まります。エンジニアが集まると勉強会やイベントが頻繁に開催されるようになり、最新技術を学ぶ機会が増えます。エンジニア同士が繋がるため、さらにスタートアップが増えるという好循環が生み出されています。

エンジニアは一度東京へ行くべき?

現在地方に住んでいるエンジニアが最新技術を学びたい場合には、一度東京へ行くべきだと考えます。その理由は以下の通りです。

  • 最新技術を学べる
  • エンジニア同士が繋がれる
  • 企業とのコネを作れる

これらの中でも特に重要な項目が、企業とのコネです。地方在住のエンジニアにとって何よりも大切なものは途切れない仕事です。特に最新技術を利用したWeb系の仕事は地方で見つかりにくいため、自分で仕事案件を開拓していく必要があります。

クラウドソーシングサイトで仕事を探す方法もありますが、企業へアピールするためには自己ブランディングがかかせません。多くの案件を獲得できるようになるまでには時間がかかるため、できれば事前に、東京で企業やエンジニアとの繋がりを作っておくことをおすすめします。

リモートワークでエンジニアスキルを活かす

仕事の案件は地方よりも東京の方が豊富で、単価も高くなります。そのような東京の案件を地方に住みながら仕事する方法がリモートワークです。

リモートワークとは会社に出社せずに、インターネットを利用して自宅やコワーキングスペースで仕事をする働き方を指します。リモートワークにより、地方に居ながら東京の会社で働いたり、東京から仕事を受注したりできます。

特に東京での仕事経験があるエンジニアは、既に東京との人脈やコネがあるため仕事を受注しやすくなります。家賃や生活費を抑えやすい地方に住みながら高い単価の東京の仕事を請け負えば、自由に使えるお金を増やせます。

ただし、地方在住のエンジニアがリモートワークで仕事をしていく上では注意すべき点がいくつか存在します。特に注意が必要な項目は以下の通りです。

  • 東京への定期的な営業
  • 自己マネジメント
  • エンジニアスキルの習得

一度、東京の企業やエンジニアとの繋がりを作っても、時間が経てば次第に繋がりは薄くなっていきます。地方在住のエンジニアであっても定期的に東京へ営業に行き、繋がりを継続できるように努力しましょう。

また、リモートワークでは自分一人で仕事をする機会が増えます。仕事の様子は誰にも見られないため、自己マネジメントができないと仕事をさぼってしまう危険性もあります。「自宅以外に仕事する場所を作る」「仕事の成果をSNSやブログで発信する」等、一人でも意欲的に仕事を取り組めるように環境を整えましょう。

さらに地方では、ITの最新技術が流行る時期が東京よりも遅れる傾向にあります。自分でIT技術のトレンドを追い、習得する努力を怠らないことが肝心です。

地方に住むITエンジニアが最新技術を身に付けるためには?