成功するフリーランスと失敗するフリーランスの違い

フリーランスエンジニアは時間と場所を選ばずに仕事ができるため、その働き方について羨ましく思う方もいるかもしれません。しかし、会社を辞めてフリーランスエンジニアになったにもかかわらず、二、三年が経つと会社員に戻る人も見受けられます。

成功するフリーランスと失敗するフリーランスにはどのような違いがあるのでしょうか。その特徴と成功する秘訣について解説していきます。

成功するフリーランス

フリーランスとして成功できるエンジニアは次のようなタイプです。

  • 一人で仕事する方が作業に集中できる
  • 成長戦略を自分で描ける
  • 周りにモチベーションの高い仲間がいる

エンジニアの性格によって、フリーランスの仕事形式には向き不向きがあります。フリーランスとして成功しやすいのは、一人の環境の方が高いモチベーションを維持できるタイプのエンジニアです。もちろん、受注する仕事によっても違いはありますが、一般的にフリーランスが一人で作業する場面は多くなります。

また、個人で成功していくためには、自分の成長戦略についてよく考えなければなりません。ただ仕事をこなしているだけでは、エンジニアとして成長は鈍化していきます。今どのような仕事を選ぶべきなのか、身に付けるべきスキルは何か、目標設定を怠っていないか等、自分でチェックする習慣を身に付ける必要があります。

そいて、フリーランスは、周りにモチベーションの高い仲間がいることも大切です。エンジニアが一人の仕事で出せる成果には限界があります。チームを作り、メンバー同士の様々な技術を結集することで、より大きな仕事に挑戦できます。

失敗するフリーランス

逆に、フリーランスとして失敗するエンジニアは次のようなタイプです。

  • エンジニアとしてのスキルが低い
  • 仕事のコネクションを持たない
  • 当面の生活資金を用意していない

フリーランスとして活躍するためには、クライアントが求める品質の成果物を作り出せるスキルが必要です。スキルが低い人材は、驚くほど仕事の単価が安く設定されます。プロ意識を持って仕事に取り組み、仕事の単価を上げていく努力を怠らないようにしましょう。

また、フリーランスが仕事を得るためには人脈が必要です。コネクションが不足していると、仕事が少なくなり、生活していけるだけの収入を得られません。思い描いていた収入が得られず、会社員に戻るフリーランスは意外に多く見受けられます。

そして、フリーランスとして収入を確立するまでには、ある程度の余裕が必要です。フリーランスとなった直後は、仕事を得るまでに時間がかかることが多いため、ある程度の貯金が必要です。少なくとも数か月は無収入でも生活していけるだけの貯金を作っておきましょう。

フリーランスで成功する秘訣

フリーランスで成功していくエンジニアにはいくつかの特徴があります。特に大事な三つの秘訣について解説します。

一つ目は、自分できちんと体調管理をしていくことです。会社員は病欠しても給料をもらえますが、フリーランスは仕事ができなければ収入は全く得られません。

二つ目は、顧客と長期的な関係を築いていくことです。例えば、Web上のクラウドソーシングサイトで単発の仕事ばかりを選んでいても、安定した収入は得られません。継続的に続けられる案件を選んでいくことが大切です。

三つ目は、自分が楽しいと思える仕事を選ぶことです。例えば、報酬は高いけれど、ストレスが発生する仕事は短期的な収入を得られても決して長続きしません。楽しいと思える仕事を続けていれば、経験値も上がり、より収入の高い案件を獲得できるようになります。

まとめ

そもそも会社員の方が上手く仕事していけるタイプのエンジニアにとって、フリーランスになるメリットはほとんどありません。会社を辞めてしまう前に、自分がフリーランスに向いているかを判断することはとても重要です。

そして、フリーランスとなってからは目の前の仕事に全力で挑むように心がけましょう。一度手を抜く癖をつけてしまうと、エンジニアとして大きな成長は見込めません。