転職活動ではチャレンジが大事

こんにちは、編集者の渡辺です。今回は転職活動時によく求職者に対してお話ししている事を書きたいと思います。特にこれから初めて転職を考えたいと思っている方は参考にしてみてください。

現状の転職者の傾向とは?

転職エージェントに相談に来られる転職希望者の中に、「自分のスキルをもっと発揮するために新たなステージで年収を上げたい」と全て前向きな状況で来られる方は比率として少ないと感じており、多くの方は現職に対して何かしらの不満を持って転職を希望しているケースが多い状況です。

なかなかネガティブな状況だと転職活動がうまくいかないのも想像しやすいのでは無いでしょうか?このような状態だと語る言葉も後ろ向きになりがちになる事も多く、転職に時間がかかる方も多くいるので、ネガティブな転職の場合は特に対策が必要です。

転職相談でお話をしている事

まずダイレクトに、「不満のみを理由にして自身の問題点を改善せずに転職してしまうと、再度不満を持つ可能性が非常に高い」という事です。

どれだけ「残業少ない」「上司に相談しやすい環境」「新しいことにチャレンジ出来る」など良い環境を謳っている企業でも、実際に入ってみると参考にしていた残業時間は平均で、部署によっては慢性的に残業する風潮だったり、上司がコミュニケーションを取りづらいタイプであったり、既存業務が忙しくて新たな取り組みをやるチャンスが少なかったりと、企業の制度や体制と実際の現場とは必ずしもイコールでは無い事も多いのです。

企業もいろいろな取り組みでチャレンジしている

人手不足で人材が取りづらい中、良い人材に残ってもらいたいと企業が思うのも当然のため、最近では組織運営のあり方に関する仕組みなども非常に多く見るようになりました。

有名な事例では、Googleが取り組んでいる心理的安全性(詳しくはこちら)であったり、元マッキンゼーで組織改革を行なっていたフレデリック・ラルーによる「ティール組織」といった次世代型組織運営であったり、人事においても「エンゲージメント」と呼ばれる企業と従業員が信頼し合い、互いに貢献し合う概念が重要視されてきたりなど、表面的な制度では無い、内面的な改革に取り組んでいる企業も増えているようです。

働く側もチャレンジが必要

このように、企業もいろいろな取り組みを始めながら、良い人材を定着させるための取り組みを行なっております。では働く側は、転職先の環境に依存するだけで果たしてうまくいくのでしょうか?求職者側も対等に、自身のスキルや経験に加えて、「こんな事を特に行いたい、活かしたい」という事をしっかりと表現していく事が大切です。

特に「企業に雇ってもらう」マインドから、「自身のスキルや経験で貢献する」という新しい環境でチャレンジするマインドになることが、人事担当者に取っては魅力的に映ります。

人事担当の立場になる

転職先の人事担当者が来て欲しい人物像を想像すれば、面接の質問時に「残業はどれくらいありますか?」や、「業務がうまく進まない時、相談出来る環境にありますか?」などの質問ばかりをされるより、「今までの●●の経験を、横展開して御社で活かしたい」や「●●での成功体験を、御社の業務内でも実現させて新たな事業に貢献したい」など、環境などの確認より、企業にとってプラスαになる事をお話して欲しいはずです。

働くマインドを考える

環境のいい企業に雇っていただくというマインドだと、入社後に何かイメージと違うことがあると、不満を抱き、マイナス点を付ける事に執着してしまう可能性があります。そうではなく自身の貢献出来る事を考えて働くマインドであれば、当初の想定とギャップがあった際にも、どう改善していけるのかを考えることが出来ます。

まとめ

転職において、マインドは非常に重要なポイントです。人事担当者は何十人〜何百人と面接を行いますので、後ろ向きなマインドの方は中々印象に残らないでしょう。効率的な転職活動・ギャップがある際の克服力を付けるためにも、チャレンジを忘れずに対策を行いましょう。