皆さんは「エンジニア」と聞いてどのような仕事を思い浮かべますか?
アプリやシステムを開発する開発エンジニア、ネットワークやサーバー構築をするインフラエンジニア、WEBサイトの構築などのWEBエンジニアなどコンピューター関連のいわゆるITエンジニアをイメージされる方が多いことかと思います。
一昔前までエンジニアと言えば機械設計や電子デバイス開発を生業としている人を指していましたが、いはやは、時代の変化というのは恐ろしいものですね。
そんな「エンジニア」という職種ですが、ITエンジニアだけじゃないことを知ってもらえればということで、今回は「電気系(組み込み)エンジニア」に注目して解説をしていきたいと思います。
実はITエンジニアよりも身近な存在なので読み終えた頃には親近感を持ってもらえることでしょう。(もしかしてハードル上げちゃいました?)
■そもそもエンジニアって?
職業を尋ねられた際に「エンジニア」と答えると「なんの?」と聞き返されるか、勘違いされたまま話が進み途中で噛み合っていないことが発覚するなど何かと煩わしいものですが、そもそもエンジニアってなんなのでしょうか。
※即答できた人はこの見出しは読み飛ばしてもらってOKです。
エンジニアとは「工学(エンジニアリング)に関する知識やスキルを有する人材」のことを指します。格好付けて小難しく言ってみましたが、一言で言えば「技術者」です。
もったいぶっておいてこの回答ではズッコケられてしまいそうですが、これ以上の説明は不要かと思いますので気にせず次へ進みましょう。
■電気系(組み込み)エンジニアってどんな仕事?
エンジニアという言葉を理解したところで本題に移りましょう。
「電気系(組み込み)エンジニア」(以降、組み込みエンジニア)を前述した「技術者」に置き換えると「組み込み技術者」となりますがまだまだぼんやりしていますよね。ここいらでハッキリさせましょう。
組み込みエンジニアの仕事は家電製品や機器などを動かし制御するために「対象本体に組み込まれている」システムを開発するエンジニアのことを指します。
具体的には冷蔵庫や電子レンジ、スマートフォンなどの家電のほかに自動車といったものが組込む対象となります。
なので私たちが普段何気なく使っている便利なものたちは組み込みエンジニアたちが支えてくれているのですね。
■組み込みエンジニアに求められるもの
身近なものに携わっていることが分かり、その需要の高さからも興味を持った人がいることかと思います。
ここでは組み込みエンジニアに就くために求められる知識やスキルについて確認をしていきましょう。
・プログラミング言語編
「C」「C++」「Java」「アセンブリ」がよく使われる言語です。
特にシンプルで汎用性や互換性の高いC言語は最も重要な言語なので押さえておく必要があります。
一見普通のITエンジニア(開発)と何ら変わり映えしないように思われますが、ところがどっこい、オープン言語ではなくマイコン制御などの特殊な使い方をするので注意が必要であることを覚えておきましょう。
・各分野の専門性
組み込みエンジニアは組込む対象物によって有すべき専門性が異なります。
たとえば組み込む対象がエアコンであれば暖房と冷房の制御や温度についての専門的な知識が必要となります。
また、組み込む対象がスマートフォンやPCなどネットワークに関係するものであればその通信速度を上げるための技術や最新の情報を掴んでおく必要もあります。
■組み込みエンジニアの将来性
スマートウォッチなどのウエアラブルデバイスをはじめ、日々IoTの分野が発展しています。たった10年前と今を比べても随分と世界が変わったように感じますよね。
今当たり前となっていることが10年前にできたかどうかを考えてみるとなかなか面白いものです。
今後もIoTの分野の発展は進み、今以上に様々なものがインターネットと結び付くことでしょう。
これらIoTの発展には組み込みエンジニアの存在は必要不可欠なので、自ずとその需要が増すことが予想できます。
複雑化必至なので求められるスキルや知識量も増えることが考えられますが高度になれば収入も増えるってもんです。
■まとめ
電気系(組み込み)エンジニアは表立った仕事はしませんが、日常の身近なものを支えているエンジニアです。
縁の下の力持ちのような存在なのでなかなか目立ちにくいのですが、エンジニア本人も自分自身が携わったモノを日常で使うことで達成感を味わえることでしょう。
将来性も高いので慢性的に人手不足の今、自身のキャリアマップが描けていない人はチェレンジしてみてはどうでしょうか。