自然発生的に起こるインフォーマルなオフライン議論の場にこそ意味がある

タイトルを見て、スッと頭に入ってこない人もいることかと思います。

いやはや、申し訳ないです。

ということで、言い直すと「会議や打ち合わせではない非公式の場で議論する内容に意味がある」という感じでしょうか。

まだお堅いですか?

「廊下や飲み会、なんならトイレでちょっと話し込んだら実のある話になることって多いよね!」

という話をしていきたいと思います。

■インプットだけではNG!アウトプットもしていこう

エンジニアに従事している人のなかには所属会社からの行命令やお得な割引などで、スキルアップや最新技術の情報をキャッチするのにとっても役立つ技術カンファレンスへ参加されたことがある人も多いことかと思います。参加することが評価基準になっている会社さんもありますもんね。

ただ、技術カンファレンスなどの勉強会に参加した人へ、そこで学んだことをどれだけ活かすことができているのだろうかと質問をしたら目を背ける人も少なくないんじゃないでしょうか。自己啓発本を買い漁る人が一向にいなくならないのと同じですね。買って満足、行って(参加して)満足といった具合です。

自己啓発書やHowTo本を読んで知識や方法を学ぶことをインプットとし、読んだことを実践することをアウトプットとします。この手の書籍を購入する人は「何か今の状況を変えるきっかけが欲しい」という目的を持っているかと思いますが、インプットするだけで状況が変わるのか考えてみるとすぐにでも分かることかと思います。

それでは技術カンファレンスなどの勉強会への参加をインプットとした場合、アウトプットはどこにあるのでしょうか。

以降でお話しをしていきたいと思います。

■井戸端会議ならぬ井戸端議論しようぜ!

ひと狩りいこうぜ!くらいの軽い感覚で良いです。冒頭で触れたように会場の廊下やトイレでも良いですし、参加者同士で帰りに立ち寄った飲み会の場なんかでも良いと思います。

フォーマルな場(会議や発表の場)ではかしこまってキレイにまとめようとしてしまいがちですが、自然な流れ、それこそ井戸端会議がいつの間にか始まっているような具合でインプットしたことをアウトプットし合うのです。かしこまったり評価を気にして身構えてもいないので頭を柔軟に使うことができるのも魅力のひとつ。

「僕は今日聞いた新しい言語、この開発に使いやすそうだと思ったけどどう思う?」

「私は聞いていてこの開発が良いと思ったけど、その開発も良いね」

それくらい軽いノリで始めて良いです。

なんなら「君とは気が合いそうだ。この後飲みに行かないか」

なんて素敵な展開も待っているかもしれません。

出会いが少ないと嘆いているエンジニア諸君は注目ですぞ。(…え?)

少し脱線しましたが、学んだ(インプットした)その場で他の人と議論(アウトプット)するということはとても刺激を受けることができます。

同じ内容の解説を聞いても感じ方やそこからの発想というものは人によって様々で、それをその場で議論し合うことで気付きが得られるのです。

「アウトプット=発信」ということで「帰宅したらブログで発信しよう」と考える人もいることかと思いますが、ブログやSNSでの発信は一方通行な意見になりがちなので(コメントなどありますけど)、タイムリーにアウトプットをしていく方が得られるものが多いかと思います。むしろそれを経てからブログやSNSでの発信で良いじゃない。

■まとめ

今回、技術カンファレンスや勉強会を例にお伝えしてきましたが、職場でも学校でも同じことが言えるかと思います。不慣れな人は、井戸端会議をするために勉強会に参加する(アウトプットするためにインプットする)という意識から始めてみるのもオススメです。

自然に身構えずに考えを議論し合うのは恥ずかしいことじゃないのでどんどんトライしていきましょう!