フリーランスエンジニアは、場所や時間において自由な働き方を選択しやすい職業です。そのため、勤務条件や性格面での一致がメリットとして挙げられることが多くあります。
しかし、必要なスキルの違いについては認知度が低いように感じます。今回の記事では、必要な能力と得られる経験について、正社員とフリーランスとの違いの面から解説していきます。
フリーランスに必要なスキル
フリーランスには、プログラミングなど技術的な知識以外でも必要とされるスキルがいくつかあります。特に重要なのが次の三つです。
- コミュニケーションスキル
- 効率よく作業するスキル
- 時代の先を読むスキル
コミュニケーションスキルは、正社員にも必要ですが、フリーランスエンジニアには特に重要な能力です。例えば、交渉次第で報酬が変化したり、条件と合わない仕事を上手く断ったり、クライアントの要望を上手く捉えたり等、様々な場面でコミュニケーションスキルが役に立ちます。
また、フリーランスエンジニアは、効率よく作業してくことが大切です。フリーランスエンジニアの案件の多くは、働いた時間ではなく、成果物で仕事量を計算します。いかに短時間で多くの仕事をこなしていくかで、フリーランスの収入は大きく変化します。仕事を効率化するためには、ITツールの活用が重要です。ウェブ上の様々なITツールを利用することにより、作業時間を大幅に短縮できます。
そして、フリーランスエンジニアの価値を高めていくためには、時代の先を読むスキルが必要です。エンジニアの市場において、仕事の需要と供給は常に変化しています。今後、どのようなスキルが必要になるかを考えて、先に経験を積んでおくと、自分の価値を大きく上げられる可能性が高まります。
得られるスキルは自分次第
フリーランスは、正社員と違い仕事を自分で選べます。得られるスキルを重視して仕事を選べる点が大きなメリットと言えます。例えば、単価が低くても得られるスキルに将来性があり、エンジニアとして成長が見込める仕事には大きな価値があります。自分の成長戦略を描き、収入アップに必要なスキルを身に付けていくことが大切です。
それだけに、身に付けるべきスキルについては、自分できちんと把握しておきましょう。例えば、スキルマップの作成は自分の足りないスキルの把握に役立ちます。将来的に目指すエンジニアの明確なビジョンを描き、目標に向かって努力することが大切です。
正社員とフリーランス、どちらを選ぶべきか?
スキルを身に付けるという点では、正社員とフリーランスにはどのような違いがあるのでしょうか。それを判断するためには、主体性の有無が大きく関係します。主体性とは、目的を明確にして自分で責任を持って行動していける力です。
例えば、正社員においてはスキルを身に付けることは会社の利益にもつながるため、積極的にキャリアプランを描くための支援をしてもらえます。主体性がなくても、ある程度成長していくことは可能です。
しかしフリーランスは、主体性を持ってスキル獲得のための方法を計画していく必要があります。ただ単価の良い仕事だけを選んでいると、エンジニアとして成長できずに仕事が減少していくリスクがあります。
まとめ
フリーランスは、エンジニアの成長戦略を描く面で非常に魅力的な働き方です。自分に必要なスキルを考えて、能力の向上に適した仕事を選べるからです。
その分、自己分析を怠らず、将来について計画を練ることが大切です。主体性を持って成長していく力があれば、フリーランスを選ぶことで、より収入が増える可能性が高まります。