スタートアップ事業において成功のカギを握るのが、優秀な人材の登用です。ただし、スタートアップ事業はリスクが高いため、人材採用が難航し、リソースが不足しやすくなります。
そこで、注目されているのがベンチャーキャピタルによる転職サービスです。今回の記事では、ベンチャーキャピタルが転職サービスを展開する目的、エンジニアがスタートアップ企業に転職するメリットとデメリットについて解説していきます。
ベンチャーキャピタルが転職サービスを展開する目的
ビジネスにおいて優秀なアイデアを思いついても、実行しなければ意味がありません。そして、事業を進めていくためには、資金の調達や人材の確保といった実行フェーズが特に重要です。
スタートアップ事業の資金調達手段の一つに、ベンチャーキャピタルが挙げられます。ベンチャーキャピタルは、リスクの高い事業へも積極的に投資する投資会社です。
ベンチャーキャピタルは、投資する企業へ提携先の紹介や経営ノウハウの提供を行います。ただし、事業の人材確保の支援までは手が及ばず、実行フェーズにおいて不安がありました。
そこで、考え出されたのがベンチャーキャピタルによる転職サービスの展開です。ベンチャーキャピタルは人材確保を支援することにより、投資先のスタートアップ事業の成功率を上げられます。投資先の成功は、ベンチャーキャピタルにとって利益の向上に繋がります。
一方、スタートアップ事業を展開する企業においても、人材確保は事業成功に向けての大きな課題となります。例えば、どんなに素晴らしいビジネスモデルのアイデアがあったとしても、実行できる人材がいなければ事業は失敗します。ベンチャーキャピタルから事業に必要な人材を紹介してもらうことで、優秀な人材を確保できる可能性が高まります。
エンジニアがスタートアップ企業に転職するメリット
スタートアップ事業は、一人ひとりの裁量権が大きく、仕事にスピード感があります。エンジニアの中には、スタートアップ事業の仕事が好きで、積極的にベンチャー企業に転職する方もいます。そのようなエンジニアにとって、ベンチャーキャピタルの転職サービスは大きな利用価値があります。
まず、ベンチャーキャピタルが投資するスタートアップ事業は、厳格な審査を通り抜けた事業です。転職するエンジニアは、スタートアップ事業の信頼性について調査するリソースを減らせます。
さらに、ベンチャーキャピタルが投資する事業は、成功すれば大きなリターンが期待できます。特に幹部や重要な役職を志すエンジニアにとっては、魅力的な案件と言えるでしょう。
エンジニアがスタートアップ企業に転職するデメリット
スタートアップ事業へ参加するデメリットとしては、事業自体のリスクが考えられます。ベンチャーキャピタルが支援するスタートアップ事業は期待値が高いとは言え、失敗する可能性もあります。もしも、参加した事業が解散すれば、職を失ってしまうかもしれません。
また、スタートアップ企業は制度や体制が未整備である場合が多く、待遇面で不安があります。特に起業直後は、資金調達に苦労するため、収入は低くなる傾向にあります。
さらに、スタートアップ事業を成功させるためには、メンバーの努力が必要不可欠です。ビジネスを軌道に乗せるため、時には夜遅くまで仕事することもあります。残業時間が長くなりやすい点は、ベンチャー企業へ転職するデメリットと言えるでしょう。
まとめ
スタートアップ事業は、エンジニアにとって大きく成功するチャンスです。もしも事業が成功すれば、大きな報酬を得られるだけでなく、業界から注目される可能性もあります。
特に、自分の裁量で仕事ができる環境で力を発揮できるエンジニアにとっては魅力的な案件です。仕事を探す際には、ベンチャーキャピタルによる転職サービスを利用すると、高い信頼性の事業を選べる可能性が高まります。