外資系企業に転職するには?|身に付けるべきスキルを解説

エンジニアはスキルがあれば、比較的転職しやすい職業と言えます。待遇面の向上を視野に入れ、転職を考える人も多いのではないでしょうか。

特に正当な評価による収入の増加を考える場合、選択肢に入りやすいのが外資系企業です。ただ、外資系企業は評価方法や働き方において、日系企業と違う点が見られます。今回は、外資系企業へ転職する際に知っておくべきことを解説していきたいと思います。

〇外資系企業の特徴

外資系企業とは、外国法人又は外国人が一定以上の出資をしている日本の企業を指します。ただ一般的には「日本に会社を設立している海外の企業」というイメージが強いようです。これらの企業は、海外にある親会社の影響を受けるため、日本企業と違う特徴が見られます。

外資系企業の特徴としてまず挙げられるのが「成果主義」であるということです。例えば、エンジニアには時間、場所を選ばずにリモートで仕事ができる環境を与えられることがあります。会社での仕事ぶりよりも、どれだけの成果を上げているかを見られます。

また、「自己責任」がより求められるのも外資系企業の特徴です。仕事は自分で考え、自分で動かなければなりません。自分の役割が明確で、他の人の仕事を手伝う習慣はあまり見られません。与えられた仕事は必ず完遂する必要があります。

その分、仕事を早く終わらせれば、休みを取りやすくなります。残業を減らし、自分のライフスタイルに合った働き方もできるでしょう。スキルがある人にとっては、自分の仕事に集中できる分、より働きやすく感じるはずです。

〇外資系企業で評価されるスキル

外資系企業で働く際に求められるスキルと言えば、まず英語が挙げられます。外資系企業では外国人も多いため、会話やメールに英語を使うケースが多くあります。ただ、仕事での英語は、発音や語彙力というよりも、コミュニケーション能力が大切です。相手が言ったことを理解し、自分の意見をはっきりと言う必要があります。

また、エンジニアとしてプログラミング、ネットワーク、データベース、セキュリティ、コミュニケーション等の基本的なスキルを持っていることも大切です。外資系企業では、業務に必要な知識を一から教えてくれることはありません。自分で仕事を完遂する能力を求められます。

外資系企業で働く同僚の外国人も、母国語が英語とは限りません。エンジニアにとっては、万国共通である「プログラミング言語」も大きなコミュニケーション手段になります。会社独特の専門用語が使われることも多く、入社してからも学んでいく姿勢が重要です。

〇外資系企業に向いている人

外資系企業に向いているのは、人から何か言われなくても自分で力を発揮できるタイプの人です。裁量権を多く与えられる分、成果に関しては非常にシビアです。自由な働き方ができる反面、自分を律しながら仕事をしていく自己管理能力を求められます。

常に新しいアイデアを試していきたい積極性があるタイプの人も向いています。新システムの導入が早く、仕事にスピード感があります。「良いものは使おう」という雰囲気が強いため、根回しに気を遣う必要はありません。

エンジニアとしてのスキルが高い人にとっては、給与面での待遇向上も期待できます。成果を上げれば、年齢や経験に関わらず評価される傾向があります。若いうちから力を発揮して、早く出世したい人にも向いているでしょう。

また、海外とのやり取りや、海外出張は日系企業より多くなります。グローバルに活躍していきたい人にとっては格好の挑戦の場と言えます。マネジメントや多様性を身に付ける上で良い経験を積めるはずです。

〇まとめ

外資系企業へ転職するからといって必要以上に身構える必要はありません。一番大切なのはエンジニアとしてのスキルであり、能力があれば外資系企業でも力を発揮できるはずです。

英語は得意である方が有利ですが、絶対条件ではありません。それよりも、必要なことを説明する、常に学ぶ姿勢を忘れないといった基本的なコミュニケーション能力の方が重視されます。

外資系企業は、自分で動ける能動的な人にとって、より働きやすいと感じることが多いようです。転職を考えている人は、転職サイトに登録するなどして繋がりを作り、一度話を聞いてみることをお勧めします。