エンジニアにとって、勤務時間外でのスキルアップは必須の作業です。しかし、業務が多忙を極めると、そもそも勤務時間外の時間が取りにくくなります。このような状況で自身の能力を高めていくにはどうすればいいのでしょうか。
同じ業務をしている人の中でも、着実にスキルアップを果たしていく人と、中々能力が伸びない人に分かれます。時間を取れないエンジニアが能力を向上させる方法について書いていきます。
伸ばしたいスキルと業務内容を一致させる
現在担当している仕事内容と、将来のために伸ばしていきたいスキルが一致していることは大切です。例えば、プログラミングの技術を伸ばしていきたいと思っているにもかかわらず、テストの業務を長い間担当させられることがあります。希望と違う仕事では意欲が落ち、疲れも感じやすくなります。
仕事なので、希望と違う仕事をさせられることもありますが、ある程度の期間が過ぎたら担当業務を変更できないか、上司やリーダーに相談してみましょう。システム開発の現場は入れ替わりが激しいため、現在の業務を頑張っていればいずれは希望を受け入れてもらえるはずです。
延ばしたいスキルと業務内容が一致すれば、あとは仕事に対して意欲的に取り組むだけです。取り組んだ仕事は、そのままスキルセットに加えられます。次のシステム開発の現場でも大いに活かせるでしょう。
プロジェクトの合間を有効活用する
残業が続き大変な思いをしたプロジェクトであっても、いつかは終わりを迎えます。プロジェクトの合間には意外に時間を取れるものです。その期間を有効に使えるかが、エンジニアにとって重要です。ただ休むのか、勉強するのかで、周りの人間と大きく差が付きます。
漠然と時間を過ごすのではなく、新しい技術や経験が不足している分野の勉強に時間を使いましょう。まとまった時間があれば、日ごろできなかった勉強もはかどるはずです。
IT関係の資格取得を目指すのも良いでしょう。最近のIT企業の中には、取得にかかる費用だけでなく、報奨金や給与アップといったキャリア支援制度を設けている会社もあります。スキルアップだけなく、直接的な収入向上にも繋がるのでお勧めです。
また、この機会にぜひセミナーや勉強会に参加してみましょう。新たな知識や視点を身に付けるためにとても有効です。意欲が高い人が参加するので、触発されてやる気をもらえます。さらに、会社以外の人と交流できるため、エンジニア同士の繋がりを広げられます。
メンターを見つける
自身のスキルを向上するために一番良い方法は、指標となるメンターを見つけることです。エンジニアは他の企業と接する機会も多いため、自社以外の人を選んでも構いません。スキル、性格、仕事の仕方といった面で、目標となる人を見つけましょう。
エンジニアは技術や知識を教えてくれる人が多いため、メンターを見つけるのはそう苦労しません。ありがたく、有効な勉強法や技術の習得法を学んでいきましょう。そうやって覚えた技術や知識は、また後輩に教えていけばよいのです。
業務が忙しく、話を聞く時間がない場合におすすめなのが、一緒に昼食へ行く方法です。システム業界では昼休みをきっちり取る企業が多いため、ランチタイムは格好の相談の場になります。業務や技術的な質問にも答えてもらいやすくなるはずです。
まとめ
エンジニアがスキルアップしていくためには時間の使い方が重要です。特に隙間時間やプロジェクトの合間の期間を有効に使っていきましょう。また、読むべき技術書や、学ぶべき技術については、遠慮なく上司や先輩に質問しましょう。
そうして身に付けた技術は、必ず将来のプロジェクトで役立ちます。自身の能力向上がキャリアアップに繋がり、エンジニア業界における市場価値を大いに高められます。