エンジニアにおいて、他部署との連携は重要です。特にSIer(システムインテグレーター)のエンジニアはクライアント企業へ出向することも多く、営業や総務といった他部署と連携する機会が少なくなります。
他部署との連携を強化すると、SIerのエンジニアにとって多くのメリットがあります。それぞれの部署との連携においてエンジニアが心がけるべきこと、そして活用すべきツールを解説します。
営業との連携
他部署との連携において特に重要なのが営業との連携です。SES(システムエンジニアリングサービス)契約においては、常駐するクライアント企業の選定を営業に任せることになります。営業との連携は、エンジニアのキャリアプランに大きく関わります。
また、営業側にとっても客先の現場で働くエンジニアとの繋がりは大きなメリットとなります。営業にとって、プロジェクトマネージャーやクライアント企業の責任者と話をすることはとても難しいことです。しかし、現場で働くエンジニアには話す機会が多くあります。仲を取り持ってもらえるだけでも、新たな仕事の受注に繋がりやすくなります。
人事との連携
IT業界では常に人員不足が叫ばれています。企業が優秀な人材を確保するためには、多くの費用とリソースが必要です。人事とエンジニアが連携していると、人材確保に大きなメリットがあります。
例えば、現在の環境に不満を持つエンジニアや、仕事の体験談を聞きに来た後輩等と話をする機会は、自社を紹介するチャンスです。一人ひとりのエンジニアが人材募集の意識を持つことで、新たな人材を雇用できる機会が広がります。他にも、社内で人材紹介に報酬を設ける制度を作ると、より人事とエンジニアの連携を促せます。
他部署との連携
IT技術はIoT(モノのインターネット)やロボット、自動運転等、様々な分野へ広がりを見せています。IT技術と他の技術を組み合わせることで、企業のビジネスチャンスは大きく広がります。
日頃から他部署との連携が強ければ、協力してビジネスモデルを構築するアイデアが生まれやすくなります。挑戦が事業に成長すれば、企業は大きな利益を得られる可能性があります。
連携を構築するために使うべきツール
他部署との連携を構築するためには、ITツールを活用すると便利です。特に社内のコミュニケーションツールとしておすすめしたいソフトウェアが「Slack」です。
その仕事、Slack で。 | Slack https://slack.com/intl/ja-jp/
Slackにはチャンネル機能があり、テーマごとにグループを作りチャットできます。チャンネルをプライベートに設定することで、メンバーを限定することが可能です。
グループチャットにおいては、特定の相手に通知するメンション機能や、一対一で会話できる個別スレッド機能があります。他のメンバーにも見える形で個別会話できる点が便利です。
絵文字の利用やボットの導入など、コミュニケーションが促進されやすい環境も魅力的です。メッセージの編集や削除にも対応しているため、間違えて送った際にも容易に修正できます。
さらに、Slackでは外部ツールと連携できるため、業務の効率化においても大いに役立ちます。例えば、ビデオ通話でオンライン会議を実施したり、スケジュール管理でメンバーの予定を把握したり等、便利な使い方が数多くあります。
まとめ
他部署との連携は、企業に多くのメリットをもたらします。企業の責任者は、食事会や勉強会の実施など交流の機会を多く作り、連携を促しましょう。エンジニアとしても、他部署との連携はキャリアプランの構築や評価の向上に役立ちます。
社内の連携においてはSlackを利用すると、非常に便利です。ぜひ他部署と積極的に連携して、社内のコミュニケーションを活発化していきましょう。