エンジニアの転職では、システム開発経験やプログラミングスキルが問われます。自身の能力を示すために、資格を持っておくと転職で有利になります。
しかし、IT・コンピュータ関係の資格は多く、どれを取得するべきか迷うこともあるでしょう。今回の記事では、エンジニアの転職で有効な資格について解説していきます。
認定スクラムマスター
認定スクラムマスターは、ScrumAllianceが認定する資格です。スクラムマスターは主にアジャイル開発において、プロジェクトを円滑に進めていくためのサポートを行います。
プロジェクトマネージャーがチームの意思決定を行う責任者であれば、スクラムマスターはチーム全体のサポート役です。チームで問題になりそうな障害を察知して、事前に取り除きます。
認定スクラムマスターの試験では、まず二日間の研修が実施されます。研修でスクラムについて学び、スプリントと呼ばれる開発工程を実際に体験します。研修終了後に筆記試験が実施され、合格した場合にスクラムマスターとして認定されます。
認定スクラムマスター研修の受講料は、受験料金を含めて約20万円と決して安くはありません。ただ、日本ではスクラムマスターの知識が普及しておらず、いち早く実践する方法を学ぶために有効な資格と言えます。
PMP
PMPは、PMIが認定するプロジェクトマネージメントに関する資格です。PMP試験を受けるためには実務経験とプロジェクトマネージャーの経験が必要です。さらに、36時間のプロジェクトマネージメント研修も受講しなければなりません。その上で試験に申し込み合格すると、PMPを取得できます。
条件が厳しいだけに、取得すればプロジェクトマネージャーとしての確かな経験と実力を証明できます。PMBOKに基づくプロジェクトマネージメントの知識を習得し、業務に役立てていきたい方におすすめする資格です。
AWS認定
AWSはAmazon.comが提供するクラウドコンピューティングのウェブサービスを指します。インターネット経由で、データベース、レンタルサーバー、機械学習、画像認識等、様々なサービスを利用できます。
AWS認定は、AWSプラットフォームを利用するにあたっての知識や技術を証明する資格です。AWS認定には九つの資格があり、それぞれ難易度や内容が異なります。資格を取得すると、AWSを利用する企業に転職する際に大きな武器となるはずです。
Google Cloud Certified
Google Cloud CertifiedはGoogleが提供するGCPの認定資格です。GCPとは、Googleがクラウド上で提供する様々なサービスを指します。
Google Cloud Certifiedを取得すると、クラウドプロジェクト管理、ソリューション設計、機械学習モデルの作成等、様々なGCPの活用方法に関する知識を証明できます。GCPは特に機械学習に強く、GCPを導入している企業やAI(人工知能)を活用する企業への転職でアピールできます。
Salesforce認定資格
Salesforceは、クラウド上で営業支援や情報分析などビジネスに役立つツールを提供しています。さらに、ツールの活用知識を証明するSalesforce認定資格を多数用意しており、基本資格と上位資格で構成されています。
現在、Salesforceの導入は様々な分野の企業へ広がっています。これから導入を検討している企業や、既に運用している企業への転職でアピールできます。
IPA試験
IPAは情報処理推進機構の略で、日本のIT国家戦略を支える独立行政法人です。プロジェクトマネージャ試験、ITストラテジスト試験、システムアーキテクト試験、基本情報技術者試験等、様々なIT資格を認定しています。
試験区分が十三種類と多いため、自分の得意な分野の知識に合わせて資格取得を目指せます。IT業界で非常に知名度が高い資格で、取得できればITスキルをアピールしやすくなります。
まとめ
IT資格の選択においては、自身のキャリアプランを考えることが重要です。将来進みたい分野や仕事実績に応じて選択していくと良いでしょう。転職の際には、資格の活用方法を話すと、より自分のスキルをアピールできるはずです。