VR、人工知能、フィンテック、ブロックチェーンなど様々な最新のIT技術が注目されています。特にVRは2017年から2022年までの年間成長率が70パーセント前後と予想されており、これから大きな需要の拡大が期待できます。
エンジニアの方の中には、VRに興味がありプロダクト開発を経験してみたい方も多くいるはずです。今回の記事では、VRエンジニアの意味や、必要なスキル、これからの需要について解説していきたいと思います。
VRエンジニアの意味
VRとはバーチャルリアリティの略で仮想現実を意味します。ゲームや映画においてゴーグル型のVR機器を体験したことがある方も多いでしょう。現実では起こり得ない仮想的な環境を、360度で体験できます。
VRエンジニアはVR機器や、VRに対応したゲーム・サービスの開発を行う技術者です。VRは医療や教育、観光、スポーツ等、様々な分野への応用が画策されており、これからの需要が期待できる分野です。
VRが進化したXRとは?
VRという言葉が広まるにつれ、AR、MR、SR等の言葉が登場しました。
ARは拡張現実を意味し、現実の世界に仮想現実の3Dモデルを組み合わせる技術を指します。MRは複合現実を意味し、現実の世界と仮想現実を融合させる技術を指します。SRは代替現実を意味し、仮想現実を現実の世界のサービスに置き換える仕組みを指します。
VR、AR、MR、SRなど様々な技術が誕生するにつれ、それを総称する言葉が必要になりました。それがxRealityの略であるXRです。XRの発達により、仮想現実は現実の世界と融合していくことが予想されています。
VRエンジニアに必要なスキル
VRエンジニアに必要なスキルとしては、3Dコンテンツの開発経験が挙げられます。例えば、Unityを利用した3Dゲームの開発や、3D CADによる3次元設計の開発経験があると業務で役立ちます。
さらに、プログラミング言語のスキルとして「C#」の開発経験が必要です。3Dコンテンツの開発は、統合開発環境であるUnityを用いることが多くなります。Unityの実装では「C#」によるスクリプトを利用するので、それらの知識を身に付けておきましょう。
VRの進出が期待される分野
VRはゲームや映画だけでなく様々な分野への進出が期待されています。具体的に、いくつかの例を紹介していきます。
まずは、ショッピングの分野への応用です。VRを利用すると実際の店舗のような環境を再現できます。地方に住む方や高齢者でも、都会と同じように買い物できる機会を提供できます。
また、VRを利用した旅行体験のサービスを提供する計画もあります。仮想現実を利用するので、移動時間や渡航費用は必要ありません。VR機器の性能が進化することで、普通は行けない場所を訪れるような旅行も体験できるかもしれません。
他には、スポーツ観戦にもVRの進出が期待されています。選手の目線で観戦すれば、まるで自分がスポーツをしているような気分になります。スタジアムの環境を再現すれば、部屋にいながらたくさんの人と応援できます。新たな体験の提供により、スポーツ観戦の概念は大きく変わるはずです。
VRエンジニアは稼げるのか?
Unityを中心とした開発を行うVRエンジニアの平均報酬は、月額50〜100万円程度の案件が良く見受けられます。一般的なエンジニアと比較して報酬が高く、より良い収入が期待できます。
また、VRの市場はこれから拡大していくことが予想されています。それに伴い、VRエンジニアの求人もさらに増えていくはずです。需要が高くなれば、より大きな報酬も期待できます。
まとめ
市場の拡大が予想されるVRですが、現在はそれほど普及が進んでいません。2019年春には、Oculusの一体型VRヘッドセット「Oculus Quest」の販売が予定されています。VR機器の性能によっては、一気に市場が拡大する可能性もあり期待が膨らみます。
VRの最大の特徴は、その没入感にあります。目で見ている実際の景色と同じような環境を再現できれば、利用価値は大きく向上します。それに伴い、VRエンジニアの需要も高まるはずです。