インフラエンジニアの中でも、OSであるLinuxの知識・技術に特化したエンジニアをLinuxエンジニアと言います。
Linuxエンジニアに転職する前に、プログラミング言語別の業務委託案件数、年収を把握しておけば、今後どんなスキルが求められるのかを理解できます。
また自分の得意ジャンルを活かして、Linuxエンジニア以外の転職先も視野に入れることができるかもしれません。
Linuxエンジニアに転職する前に知っておきたい言語別案件数
これから紹介するデータは、フリーランスのエンジニア向けの求人サービスである“クラウドテック”による“言語別業務委託案件数”の調査結果です。
フリーランスのエンジニアへの業務委託が多い案件は、必然的に企業で勤務するエンジニアにも業務委託される機会が多いと言えるでしょう。
クラウドテックによって発表された、直近1年間の言語別業務委託案件数の割合は以下のとおりです。
- Java:29.2%
- PHP:22.1%
- JavaScript:10.8%
- Ruby:9.9%
- Android Java:4.8%
- Object-C:4.8%
- C#/C#.net:4.1%
- Swift:3.6%
- Unity:2.9%
- Python:2.3%
- C/C++:1.9%
- Scala:1.4%
- GO:0.8%
- その他:1.4%
参考:クラウドテック
やはりエンジニアには必須とも言われるJava、PHP、JavaScriptの案件数は多く、全体の6割以上を占めています。
ただLinuxエンジニアへの転職を目指す方に注目して頂きたいのは、「GO」というプログラミング言語です。
GOはGoogleによって開発されたコンパイル言語で、近年徐々に企業による需要が拡大しています。
案件数はまだまだ少ないですが、これからLinnuxエンジニアへの転職、または他のエンジニアの転職へと選択肢を広げるために、習得しておきたい言語の1つです。
使いこなせるエンジニアも案件数もまだ少ないため、1つの案件の単価も大きいのが特徴です。
Linuxエンジニアに転職する前に知っておきたい言語別年収
次に紹介するのは、“ビズリーチ”によって運営される求人検索エンジン“スタンバイ”を利用して調査された“言語別年収”です。
この調査ではスタンバイ内における正社員の求人情報で、各プログラミング言語が含まれている案件が提示している年収の中央値がランキング付されています。
ランキングは以下のとおりです。
- 1位:GO(600万円、最大1,600万円)
- 2位:Scala(600万円、最大1,300万円)
- 3位:Python(575.1万円、最大1,499万円)
- 4位:Kotlin(575万円、最大1,200万円)
- 4位:TypeScrpt(575万円、最大1,200万円)
- 6位:R(574.8万円、最大1,000万円)
- 7位:Ruby(550万円、最大1,200万円)
- 7位:Swift(550万円、最大1,200万円)
- 9位:Perl(525万円、最大1,200万円)
- 10位:C(525万円、最大1,000万円)
参考:求人検索エンジン「スタンバイ」プログラミング言語別年収ランキング2018
もっとも年収の中央値が高かったプログラミング言語は、先ほども紹介したGOです。
またJava仮想マシン上で動作する言語である“Scala”も年収の中央値は高く、近年案件数も増加しています。
Linuxエンジニアへの転職を目指す方は、Scalaのスキルも今のうちに習得しておくことで、転職の幅は広がることでしょう。
またこのランキングで意外だったのは、JavaやPHP、JavaScriptがランクインしていないということです。
つまりエンジニアにおける主流言語が、Java系やPHPから、GOやScala、Pythonと言った新しい言語へ変化しつつあるということです。
また新しい言語の求人数・案件数はまだ少ないものの、成長率で言えば驚異的な伸びを見せているものばかりです。
例えばGOは2017年から2018年にかけて、スタンバイに掲載されている国内求人数が1.9倍にもなっています。
まとめ
Linuxエンジニアへの転職には、C言語を中心にさまざまなプログラミング言語への対応力が求められます。
そしてこれからLinuxエンジニアが主に使用していく言語は、少しずつ新しい言語へ変化していくことでしょう。
闇雲に言語を習得するのではなく、これから主流になると予想される言語、また高い年収が期待できる言語を知って、効率的にスキルアップできれば理想的です。
GO、Scalaの2つには今後も注目しておきましょう。