エンジニアが絶対に行くべきではないブラック常駐先とは?

SES企業で働くシステムエンジニアにとって、常駐先企業の選択は大切です。働く企業によって、身に付くスキルや仕事環境は全く異なります。さらに、長時間残業が蔓延している常駐先では、体を壊してしまう可能性もあります。

SNS等で、絶対に行くべきではない常駐先として名前が上がる場所としては、「東陽町」「お台場」「茅場町」などがあります。これらの場所にあるIT企業の仕事環境が、必ずしも悪いわけではありません。しかし、火のない所に煙は立たないという言葉もあり、避けておくべき場所と言えるでしょう。

今回の記事では、以下の三点を中心に解説していきます。

  • ブラック常駐先に行ってはいけない理由
  • ブラック常駐先を見極める方法
  • ブラック常駐先から脱出する手段

ブラック常駐先に行ってはいけない理由

どうして、ブラック常駐先に行ってはいけないのでしょうか。その理由は主に三つ挙げられます。

  • 単純作業を振られる
  • 長時間残業が多い
  • 場所の周辺環境・アクセスが悪い

ブラック常駐先では、誰にでもできる単純作業を振られます。例えば、印刷チェックやサーバーのラッキング等の作業等です。これらの仕事では、スキルが全く身に付かずエンジニアとして成長できません。

そして、ブラック常駐先では長時間の残業が多くあります。毎日、終電近くまで仕事をしたり、納期前には泊りがけで作業したりすることも珍しくありません。長時間の残業が続くと、睡眠時間が短くなり体調を崩す可能性が高くなります。もしも、うつ病になってしまうと、仕事を長期離脱することになり、エンジニアとしてのキャリアに大きく支障が出ます。

さらに、常駐先では働く場所に注意する必要があります。勤務場所の立地が悪いと、通勤に時間がかかります。仕事としての拘束時間が増えても勤務時間にならないため、収入アップに結び付きません。もっと立地が悪い場所では公共交通手段がなく、ホテルや旅館に滞在が必要なプロジェクトもあります。このような生活環境では、心からリラックスできないため心理的に大きな負担となります。

ブラック常駐先を見極める方法

システムエンジニアとしては、ブラックな常駐先を避けていく必要があります。仕事環境が悪い常駐先は、次のような特徴が見られます。

  • 面接が易しい
  • 仲介企業が多い
  • 常駐先が遠い

システムエンジニアが常駐する際には、勤務前に面接があるのが普通です。クライアントがエンジニアのスキルや人柄を見て、プロジェクトへの適性を判断します。この際、面接が異常に易しい場合は要注意です。例えば、システム開発未経験の新人を多数採用するプロジェクトや、やたらと「大丈夫」を連発する面接などがあります。このようなプロジェクトでは、スキルと関係なく人を集めている可能性が高く、単純作業が多くなります。

また、仲介企業が多い場合も要注意です。SES契約では下請けの仕事も見られますが、これが、三次請負や四次請負、時には五次請負になる案件も存在します。仲介企業が多いということは、それだけ人が集まらないということです。仕事内容がきついプロジェクトである可能性が高くなります。

さらに、プロジェクトによっては、常駐先が遠い案件も見られます。通常、案件の話は近い場所から広がっていきます。場所が遠いということは、それだけ人が集まっていないプロジェクトなのかもしれません。さらに場所が遠いと、単純に自社のサポートを受けにくいというデメリットもあります。

ブラック常駐先から脱出する手段

常駐先がブラックであると予想される場合には、面接に受からない方が良い場合もあります。質問に対して、わざと分かっていないように答えることで、面接が不合格となる可能性が高くなります。この方法を取れば、クライアントと自社に迷惑をかけることはありません。

既にブラック常駐先に派遣してされてしまった場合には、まず自社の営業と連絡を取り、次回契約の延長をしないように働きかけてもらいましょう。うまく営業と連携できれば、ブラック常駐先を脱出できる可能性が上がります。

もしも、仕事において心身的なダメージが大きい場合、病院へ行き仕事を制限する診断書をもらう方法があります。クライアントと自社に迷惑をかけてしまいますが、一番大切なことは自分の身を守ることです。ただし、自身の評価に関しては下がる可能性が高くなります。本当に常駐先を脱出したい場合の、最後の手段にしましょう。

まとめ

SES企業に勤める以上、客先への常駐は避けられません。できるだけ良い常駐先を選び、システムエンジニアとして、良いキャリアを築いていきましょう。