グローバル化が進み、IT業界で外国人が働く職場が増えてきました。システムエンジニアの中には、外国人との付き合いに戸惑いを感じる方もいるでしょう。
外国人エンジニアが初めて日本で働く場合には、日本流の働き方に戸惑うケースもあります。彼らと協力して働く際には、どのようなことに気を付けていけばいいのでしょうか。
今回の記事では、外国人と働く際のコツを五つの項目としてまとめました。
- 報連相の重要性を教える
- 効率を重要視する
- 残業や飲み会を強制しない
- 考えを本音で伝える
- 役割をハッキリさせる
それぞれの項目のポイントについて、詳しく解説していきます。
報連相の重要性を教える
外国人が戸惑う日本流の働き方として、報連相が挙げられます。会社や上司へ報告、連絡、相談を頻繁に行い、情報を共有します。しかし、海外では、報連相がそれほど重要視されません。
海外の優秀なエンジニアは、自分で仕事を進めてガンガン成果を挙げていきます。細かく相談する人は、どちらかというと仕事ができない人のイメージです。自分で責任を持ち、自律的に動いていくのが外国人流です。
日本では、新入社員時の教育で報連相を徹底的に叩き込まれますが、外国人にはそれがありません。もしも、外国人の部下に報連相を求めるのであれば、一から教育する必要があります。
ただし、あまり報連相を強要するとモチベーションが下がるかもしれません。外国人のやり方を尊重し自主的に動いてもらうことで、より成果を挙げやすくなるはずです。
効率を重要視する
海外の企業では、成果を挙げるまでの効率が重要視されます。試行錯誤し残業して成果を挙げるのは、外国人にとって美談になりません。
特に外国人エンジニアは、出席人数が多く時間が長いミーティングを嫌います。効率を重要視するなら、ミーティングの出席人数は少なく、時間は短くすべきです。
長時間の会議は、日本人でもウンザリしている人が少なくないはずです。外国人に倣い、効率を重要視するように働き方をシフトさせていくことをおすすめします。
残業や飲み会を強制しない
外国人は、家族との団らんや自分の時間を大切にする人が多く見られます。残業や飲み会でプライベートな時間が削られることは、彼らにとって大きなストレスになります。
残業や飲み会への参加を強制せずに、個人の意思を尊重しましょう。どうしても飲み会に参加してもらいたい場合には、勤務時間として飲み会を設定すると参加してもらいやすくなります。
日本人でも、残業や飲み会を嫌う人はいます。誰にとっても心地よく仕事ができるように働き方を変えていきましょう。
考えを本音で伝える
日本人と外国人では、コミュニケーションの取り方に違いが見られます。外国人は建前を言わず、本音で話すことを好む傾向にあります。
外国人と話す際には、雰囲気や空気で察知してもらうことを避け、何を考えているのかハッキリと伝えるようにしましょう。意思が明確に伝わることで、誤解や勘違いを避けられます。
役割をハッキリさせる
日本の会社では仕事に協力して臨むため、マルチな才能が求められます。対して海外では、自分の行う仕事の範囲をキッチリ決めるため、専門性が高くなる傾向にあります。
外国人に対しては仕事における役割をハッキリさせ、範囲外の仕事を振らないようにしましょう。得意とする専門分野に集中してもらうことで、彼らのポテンシャルを発揮させやすくなります。
まとめ
外国人と一緒に働くことは、会社の働き方を変えるチャンスでもあります。仕事の効率化や残業の抑制など、既存の問題点の解決に取り組んでみましょう。
日本の会社にも良い点はたくさんあります。例えば、会社への忠誠心やお客様に対する姿勢は、日本企業が誇るべき文化です。日本と海外の良い点を組み合わせることで、会社の活力向上が期待できます。